■酸素飽和度測定:睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)
睡眠中に断続的に無呼吸をくり返し、その結果、日中傾眠などの種々の症状を呈する疾患の総称。
(1)一晩7時間の睡眠中に30回以上の無呼吸があり、そのいくつかはnon-REM期にも出現するもの。
または、
(2)無呼吸が1時間あたり5回以上出現するもの。
とされています。
<『レム睡眠(REM睡眠)』と『ノンレム睡眠(non-REM睡眠)』>
人は、眠りが浅いとき、大脳の活動が起きているときの状態に近くなるので、「夢」を見るのです。
この、眠りが浅い時のことを、『レム睡眠(REM睡眠)』と呼びます。
逆に、夢を見ないほど深い眠りについている時間もあります。この深い眠
りについている時間は、『ノンレム睡眠(non-REM睡眠)』と呼びます。
人間の睡眠は大きく分けると、この『レム睡眠(REM睡眠)』と『ノンレム睡眠(non-REM睡眠)』に分類されます。
健康な人は、夜眠っているときに『レム睡眠(REM睡眠)』と『ノンレム睡眠(non-REM睡眠)』を一晩に約90分周期で繰り返します。
睡眠時に断続的に無呼吸を繰り返すことにより、夜きちんと睡眠時間をとったにもかかわらず、日中に眠気が襲ってくることで、交通事故等を引き起こす、恐ろしい病気のことをいいます。
この、『無呼吸』になる時間は、眠りが深い時間・すなわち『ノンレム睡眠』の時間によく起こります。『ノンレム睡眠』時に無呼吸を引き起こすことにより、睡眠状態は『レム睡眠』へと変わります。『無呼吸』になる回数が多いと、深い眠りをとることができず、いくら睡眠時間を多くとっていても、脳はきちんと休むことができません。
従って、日中に眠気を引き起こすのです。
<睡眠障害のある場合>
・無呼吸→覚醒反応が多い→深睡眠が少ない/現れない→覚醒反応が多い・REMの出現が少ない。もしくはない。出現も不規則
これらの理由で睡眠の質が悪くなり、日中傾眠につながります。
眠っているときにいびきをかき、睡眠時に突然いびきが止まると言われた事のある方は、もしかすると、いびきが止んだのは 『無呼吸』の状態になっかからかもしれません。
<睡眠時無呼吸症候群の方の特徴>
・70〜80%が肥満
・いびきはほぼ100%
・日中の傾眠
・他人による呼吸停止の観察。
<閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS) とは・・・>
上気道の閉塞によっておこる無呼吸・低呼吸状態になる症状のことで、睡眠時無呼吸症候群の原因の95%を占ています。
<閉塞の原因>
1.肥満(形態的異常)
「太っている」ということは、外見的な問題だけではなく、脂肪が多いことにより体の様々な部位に負担をかけ、恐ろしい病気を引き起こす原因となります。
・上気道軟部組織への脂肪沈着 ・鼻疾患(鼻中隔湾曲症)
・偏桃肥大
・アデノイド
・巨舌症
・小顎症
2.機能的異常
上気道筋の活動度の低下などがあります。
〜症状〜
・いびき・起床時の頭痛・インポテンツ・日中の傾眠・幻覚・自動症・断眠(脳波上)・知性の低下・呼吸困難(とくに労作時)・肥満・性格の変化・不眠症・不整脈・肺高血圧症(肺性心)・多血症・高血圧・浮腫
<脳血管障害>
OSASは脳血管障害のリスクを高めると言われ、健康な人と比較して、約10倍も危険性が増すと言われています。
閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS) 特有の著しい日中傾眠は、交通事故・災害事故・社会生活や家族問題を引き起こす原因になります。
居眠り運転をしての交通事故は、ニュースでも取り上げるほど問題になっています。
SAS患者の居眠り運転による交通事故率は、無呼吸でない人の7倍となっています。
<社会的影響>
睡眠時無呼吸障害(SAS)は、通常の生活に影響を及ぼすため、社会的問題となっています。
社会的問題点には、次のようなものがあげられています。
労働災害
〜事例〜
米国でのスリーマイル島の原子力事故
アラスカ沖のタンカー事故
交通事故
SAS患者では、交通事故が有意に多いが、治療を行うと健常人同等になる。
〜事例〜
岡山県での山陽新幹線運転士の居眠り事故
家庭内不和
不登校、いじめ
<治療法>
(1)生活習慣の改善
(減量、禁煙、禁酒、睡眠薬服用の減量など)
(2)nCPAP
経鼻的持続陽圧呼吸法
(3)口腔内装具
PMA(下顎前進)
TRD(舌前進)
(4)外科的手術
UPPP
アデノイド・扁桃肥大除去手術
気管切開
(5)薬物療法
以上のように、日常および社会生活において危険性のある疾患です。早期に診断をし、確実に治療を施すことが重要です。
当院では、夜間帯に指先で酸素飽和度を測定する事で、かなりの精度をもって睡眠時無呼吸症候群の診断をすることができます。
軽度の肥満でも、睡眠時無呼吸症候群を呈する事がありますので、いびきの大きさを指摘されている方などは、是非、検査をお勧めします。
<機器詳細>フクダ電子 FM-800
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